上田ノ口村(読み)かみたのくちむら

日本歴史地名大系 「上田ノ口村」の解説

上田ノ口村
かみたのくちむら

[現在地名]大方町上田の口

飯積いいづみ山の北方蠣瀬かきせ川が平野部に出て大きく曲流して東に流れる辺りにある。入野いりの郷の一村。「土佐州郡志」は「上田野口村」と記し、「東限田野口村、西限古津賀安並村、南限田野浦出口村、北限御坊畑村、東西四拾町南北三拾町、戸凡二拾五、有二川流、其地砂土色赤黒」とある。田ノ口の地名は正応二年(一二八九)五月日付の前摂政一条実経家政所下文(「蠧簡集」所収金剛福寺文書)に「大方郷内浦国名田口」とみえ、金剛福こんごうふく(現土佐清水市)の寺領一町があった。

天正一七年(一五八九)の入野郷地検帳に「上田之口村」とみえ、検地面積二四町八反余、屋敷数二一、うち居屋敷一四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android