上田部遺跡(読み)かみたべいせき

日本歴史地名大系 「上田部遺跡」の解説

上田部遺跡
かみたべいせき

[現在地名]高槻市桃園町

奈良時代の集落遺跡。昭和四四年(一九六九)発掘調査され、掘立柱の建物跡と井戸水田跡が検出された。水田の跡からは多数の木製品が出土して、当時の農民の生活を知る貴重な資料を提供した。なかでも注目されるのは、天平七年(七三五)の紀年を有するものを含む一三点の木簡で、「今遺二収  壱歩」など校田の記録と考えられるものがあり、天平七年が六年に一回行われる班田の年にあたっていることもあって、奈良時代班田史料として重要な位置を占めることとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む