上白水遺跡群
かみしろうずいせきぐん
[現在地名]春日市上白水・下白水南三―七丁目・白水ヶ丘三丁目
那珂川・梶原川右岸の標高二八メートル前後の段丘上にある南北一・五キロ、東西〇・八キロほどの遺跡群。門田遺跡(上白水)などで旧石器時代の文化層が確認され、柏田遺跡(同上)で住居跡、門田遺跡で縄文時代の遺物包含層が、また百堂遺跡(同上)で集石遺構が確認されたのをはじめ、上白水館跡(同上)など中世から近世の遺構群もあるが、主体は弥生時代の集落跡と墳墓である。東の春日丘陵との間は浅い谷状の低地で弥生時代の遺構はなく、同丘陵上にある須玖遺跡群とは別集団により営まれたとみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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