上直根村(読み)かみひたねむら

日本歴史地名大系 「上直根村」の解説

上直根村
かみひたねむら

[現在地名]鳥海村上直根

鳥海川の支流直根川の上流にあり、三方を山に囲まれた山村で、西に中直根なかひたね村が接する。

慶長一七年(一六一二)の由利郡中慶長年中比見出検地帳(由利郡中世史考)に村名があり、正保三年(一六四六)の出羽国油利郡之内知行高帳(秋田県庁蔵)に高八六石四斗六升、そのうち畑は三斗六升三合とあり、「雑木林有 新田有リ」と記される。宝暦八年(一七五八)御領分覚書(山懐の村)に本田二九八石七斗三升五合、新田七石三斗四升三合、家数二七軒、人数一五三人とあり、大名主の下に組頭三人が記される。新開の過程で字大平おおだいしたで直根川より取水、字山崎やまざきに至る大平堰も築かれたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android