上矢作村(読み)かみやはぎむら

日本歴史地名大系 「上矢作村」の解説

上矢作村
かみやはぎむら

[現在地名]一宮町上矢作

川の扇状地に位置し、東は北野呂きたのろ村、北は同川を隔て上栗原かみくりばら(現山梨市)。古くは下矢作村とともに矢作郷に含まれたと思われる。天正一一年(一五八三)と考えられる閏正月六日の平岡宗寿等連署書状(早川保家文書)に「上矢作」とみえ、同所の定納のうち一三貫文が早河半兵衛に与えられた。

慶長古高帳に上矢作とみえ高六六三石余、旗本三井領。ほかに大明神領二石余。貞享二年采地簿(臆乗鈔)には旗本水野岡部・三田・竹本の四家がみえる。水野・三田両氏は寛永一一年(一六三四)に宛行われたと考えられ(「寛政重修諸家譜」など)、元禄郷帳でも同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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