上砥山村(読み)かみとやまむら

日本歴史地名大系 「上砥山村」の解説

上砥山村
かみとやまむら

[現在地名]栗東町上砥山

下戸山しもとやま村の東、金勝こんぜ川中流両岸の平地山麓丘陵に立地。古墳時代後期の上砥山古墳群(円墳五基)が北部山麓にある。うち一基は龍王りゆうおう古墳と称し直径一六メートル、高さ三・三メートルで西に開口する横穴式石室をもち、花崗岩製の刳抜式の石棺がある。中世、坂本日吉社領であった砥山庄に含まれ、同庄の鎮守として当地に日吉社が勧請された。同社の明応六年(一四九七)の本殿棟札銘に「当庄長老 一老浄心 二老善阿弥」とみえ、彼らは惣村宮座の代表者とみられる。

慶長検地では高六五三石余(正徳三年「郷村高付帳」中村文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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