日本歴史地名大系 「上祖父江村」の解説 上祖父江村かみそぶえむら 愛知県:尾西市上祖父江村[現在地名]尾西市上祖父江南は広口(ひろくち)川を境として下祖父江村(現中島郡祖父江町)に接し、村の南北を牧川(まきがわ)井筋が貫流する。元応二年(一三二〇)四月の中嶋承念譲状案(妙興寺文書)のなかに「一所 曾不江上下荒野」とあるから、中島一族の所領であった。「上下」とは、当村と下祖父江村を示すのであろう。文和二年(一三五三)の妙興寺領坪付注文(同文書)に「中嶋正介寄進分」として「一所 荒野 阿古江并外山」とみえる外山(そとやま)は、荒地という記載から当時この辺りは河川の氾濫による荒地・湿地の多かったことを推測させる。本田概高八五四石七斗余、古川(ふるかわ)新田八石八斗余で、天保一二年(一八四一)には八人の給知となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by