上能野貝塚(読み)かみよきのかいづか

日本歴史地名大系 「上能野貝塚」の解説

上能野貝塚
かみよきのかいづか

[現在地名]西之表市住吉 上能野

住吉すみよしの北部、標高一七メートルの海岸段丘上に立地する。前面に小さな沖積平野が発達し、現在は水田となっている。なお遺跡正面にあたる西方海上には馬毛まげ島が浮び、この海域では現在でも比較的浅い海底からゴホウラ貝が採取される。貝塚周辺から一二体以上の埋葬人骨が発見され、貝輪着装例もあった。発掘調査で鉄製釣針鉄器の柄、局部磨製石斧、叩石、種子島独特の土器などのほか、装身具として用いられた貝製の有孔円盤や短冊状の貝符・貝輪などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む