上茅橋村(読み)かみかやばしむら

日本歴史地名大系 「上茅橋村」の解説

上茅橋村
かみかやばしむら

[現在地名]小山市萱橋かやばし

東はやな村、南は下茅橋村、北は飯田いいだ村。上萱橋とも書く。中世には小山庄を形成する一郷萱橋郷で、天文五年(一五三六)と推定される一一月二七日の小山高朝伊勢役銭算用状写(佐八文書)に、小山領上郷分として「かやハし」がみえ、伊勢役銭一貫四〇〇文を負担している。同二五年二月一五日の結城政勝書下状(称名寺文書)には、称名しようみよう(現茨城県結城市)門徒として当地の正光坊がみえる。小山(祇園)城が落城した天正一八年(一五九〇)からは結城氏領となり、文禄五年(一五九六)正月二〇日の結城秀康寺領宛行状(大輪寺文書)では「結城領萱橋村内」の地五〇石が人手ひとで観音(現結城市)に宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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