上荒井新田村(読み)かみあらいしんでんむら

日本歴史地名大系 「上荒井新田村」の解説

上荒井新田村
かみあらいしんでんむら

[現在地名]会津本郷町 新町しんちよう

阿賀川左岸の緩やかな扇状地扇頂に位置する。会津郡に属し、北は上米塚かみよねづか(現北会津村)、南は大沼郡本郷村に接し、両村とともに下野街道に沿う。もと会津郡上荒井村の地内で、寛永二〇年(一六四三)藩主保科正之はここに弓足軽三〇人を置き、田圃を開かせて給田とさせた(新編会津風土記)。通称御弓おゆみ新田といい、諸組に属さないが、「新編会津風土記」には橋爪組の末に付録として記してある。

初め弓術練習のほかは農業に専念していたが、寛文(一六六一―七三)頃より陶業を始め、白磁製造の技術も導入した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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