上菱村(読み)かみびしむら

日本歴史地名大系 「上菱村」の解説

上菱村
かみびしむら

[現在地名]桐生市菱町上菱ひしまちかみびし

下菱村の北、桐生川左岸の山地に位置し、下野国足利あしかが郡に属した。古くは下野国梁田やなだ郡に属したという。東は仙人せんにんヶ岳を境に松田まつだ(現栃木県足利市)、西は桐生川を境に上野国山田郡上久方かみひさかた村で、北端穴切あなきり川が流れる。天正元年(一五七三)の藤生紀伊守宛由良成繁書状(由良文書)に「上比志」とみえ、当地の年貢などを徴収することを命じている。また、翌二年四月二七日の書状(藤生文書)では、桐生城の普請にあたり、「上比志」辺りで小竹を伐り一〇駄もってくるよう命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android