上野南遺跡群(読み)うわのみなみいせきぐん

日本歴史地名大系 「上野南遺跡群」の解説

上野南遺跡群
うわのみなみいせきぐん

[現在地名]小杉町上野

上野遺跡の南方丘陵上に分布する遺跡群で、南北三〇〇メートル・東西二〇〇メートルの範囲にまたがって、七ヵ所の遺跡がある。昭和六二年(一九八七)から平成元年(一九八九)にわたって発掘調査が行われた。その結果、七世紀前半および八世紀後半から九世紀代の竪穴住居跡や工房跡・須恵器窯跡・炭焼窯跡・製鉄炉跡などが検出された。竪穴住居跡は八棟確認されている。六世紀後半から七世紀初頭にかけてのものが二棟あるが、いずれも隅丸方形で、一辺七・五メートルのものと四・三メートルのものである。八世紀後半の住居跡はいずれも方形で、一辺三・五―四・五メートル。須恵器工人の住居跡が一棟ある。掘立柱建物跡は二棟確認された。南北棟で、妻柱が隣接して並行になる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android