日本歴史地名大系 「上野法花村」の解説 上野法花村うえのほうげむら 千葉県:勝浦市上野法花村[現在地名]勝浦市法花(ほうげ)貝掛(かいがけ)村の南西に位置する。上野を冠さず法花村・法華村ともいった。地内の日蓮宗龍蔵(りゆうぞう)寺に永和四年(一三七八)銘の鋳銅鰐口(県指定文化財)があり、滝上寺の寺号が刻まれている。木造釈迦如来坐像の永禄四年(一五六一)の銘には龍蔵寺とみえ、日養が中興開山であると記されている。また同五年銘の木造日蓮坐像があり、銘文に「伊比(ママ)庄上野郷法華山龍蔵寺」とある。当地や現植野(うえの)などの一帯を上野郷と称したようである。なお「千学集抄」などによれば、一一世紀の初め平忠常が上野郷を拠点としたというが未詳。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報