上阿宮村
かみあぐむら
[現在地名]斐川町阿宮
西流する斐伊川に南面し、西は龍岩山山嶺上で下阿宮村、北は高瀬山・矢筈山により宇屋神庭村・武部村と接する。初め神門郡に属した。村の南中央の川岸にわずかな平坦地があり、ほとんど丘陵となっている。村の西に畑谷川が南流し、それにほぼ沿って武部峠への道が通る。この峠は出雲郡と飯石郡をつなぐ陸上交通の重要な峠であった。文政七年(一八二四)の有高輪切帳写(県立図書館蔵)に記載された輪は西輪と東輪。正保国絵図に村名がみえる。万治元年(一六五八)の神門郡上阿宮村御検地帳では田方一一町二反余・分米一三六石余、畑方五町余・分米二五石余、屋敷数七(うち役目屋敷四)とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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