下佐世村
しもさせむら
[現在地名]大東町下佐世
赤川の支流佐世川下流域に位置する。北は養賀村、立原村(現加茂町)。「出雲国風土記」大原郡にみえる佐世小川は「源は阿用山より出で、北は流れて海潮川に入る。魚なし」と記され、現在の佐世川に比定される。古代―中世は佐世郷に含まれた。正保国絵図には佐世村がみえ、まだ上下に分立していなかった。慶安三年(一六五〇)にも未分立で、同年の佐世村検地帳によると田方九八町三反余・分米一千二三五石余、畑方二八町二反余・分米一九四石余、ほかに白神八幡領がある。屋敷数は引屋敷一八(うち御蔵屋敷一)・御役目屋敷五七。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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