下南摩村(読み)しもなんまむら

日本歴史地名大系 「下南摩村」の解説

下南摩村
しもなんまむら

[現在地名]鹿沼市下南摩町

大芦おおあし川の西岸に位置し西部は丘陵。東は塩山しおやま村、南は油田あぶらでん村、西は西沢にしざわ村。慶長一七年(一六一二)の関東八州真言宗諸寺連判留書案(醍醐寺文書)に「南摩辰貝」の勝願しようがん寺がみえる。慶安郷帳に南摩新田とみえ、武蔵岩槻藩領で田三六二石余・畑一三二石余、ほかに勝願寺領一〇石。寛文二年(一六六二)検地帳(阿久津済文書)には南摩領新田とあり、高六四〇石余、田四一町三反余・畑四〇町三反余。元禄郷帳に下南摩村とみえ高六五一石余、旗本畠山領。野沢のざわ佐目さめ塩山三ヵ村とともに西郷と称され、同氏の一支配単位を構成していた。旧高旧領取調帳でも同領。延享五年(一七四八)家数八四・人数三九九、文化一五年(一八一八)家数七七、男一八八・女一五四(「宗門人別改帳」阿久津済文書)。天保年間(一八三〇―四四)の家数五八(改革組合村)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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