下塩原村(読み)しもしおばらむら

日本歴史地名大系 「下塩原村」の解説

下塩原村
しもしおばらむら

[現在地名]塩原町下塩原

関谷せきや村の北、ほうき川流域に位置する。元塩原化石湖の南部出口の狭隘部にあたり、度々の洪水被害を受けたために集落川岸より高所にあった。治承四年(一一八〇)挙兵で敗北した源頼政伴類や、いちたに(現兵庫県神戸市須磨区)で敗北した平重盛妹妙雲尼と平貞能などの落人伝説を伝え、寿永年間(一一八二―八三)妙雲尼によって妙雲みよううん寺が開かれたという。

近世は初め宇都宮藩領、寛延二年(一七四九)下総佐倉藩領、明和元年(一七六四)再び宇都宮藩領、慶応二年(一八六六)高徳藩領。慶安郷帳では高一八六石余、田方六二石余・畑方一二四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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