下天(読み)ゲテン

デジタル大辞泉 「下天」の意味・読み・例文・類語

げ‐てん【下天】

天上界の中で最も劣っている天。⇔上天
人間世界
人間五十年―の内をくらぶれば夢まぼろしのごとくなり」〈幸若敦盛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下天」の意味・読み・例文・類語

げ‐てん【下天】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天上界のうちすべてに劣っている天のこと。⇔上天
    1. [初出の実例]「下天(ゲテン)広狭に不同あり」(出典神皇正統記(1339‐43)上)
    2. 「人間五十年けてむの内をくらぶれば夢まほろしのごとくなり」(出典:幸若・敦盛(室町末‐近世初))
    3. [その他の文献]〔法苑珠林‐六九〕
  3. ( ━する ) 天から下ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android