日本歴史地名大系 「下奥玉村」の解説
下奥玉村
しもおくたまむら
千厩村の北、北東から南西へ流れる千厩川(奥玉川)沿いにある。奥玉の地名の由来については神亀三年(七二六)坂本宿禰という者が
鎌倉前―中期のものと推定される年月日欠の二階堂氏知行注文断簡(二階堂文書)に「陸奥国奥玉保」とみえ、幕府御家人二階堂氏領であったことがわかる。正応四年(一二九一)八月一五日、坂上国長は「おくたまのほうない」における任務を「かみ」のために忠実に行うことを誓っている(「坂上国長起請文」金沢文庫古文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報