下姿(読み)シモスガタ

デジタル大辞泉 「下姿」の意味・読み・例文・類語

しも‐すがた【下姿】

宮仕えする者が、さがってくつろいでいるときの服装平安時代では直衣のうし鎌倉時代では狩衣かりぎぬ直垂ひたたれ着用の姿。の姿。
公家武家上下かみしもをつけた姿。

した‐すがた【下姿】

冠もほうも着用しない姿。公家などの略装。⇔上姿うえすがた

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精選版 日本国語大辞典 「下姿」の意味・読み・例文・類語

しも‐すがた【下姿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 宮仕えする人が下(しも)にさがってくつろいだ姿の意 ) 平常着の姿。褻(け)の姿。直衣(のうし)を着用した姿がこれにあたる。
    1. [初出の実例]「室町殿御参内下姿也。禁中下姿に参る希有の事歟」(出典:看聞御記‐応永二八年(1421)一〇月一六日)
  3. 上着を省略した下着の姿。
  4. 公家が武家の上下(かみしも)を着用した姿。

した‐すがた【下姿】

  1. 〘 名詞 〙 冠も袍(ほう)もつけない姿。公家(くげ)などの略装。⇔上姿
    1. [初出の実例]「室町殿御参内下姿也。禁中参下姿希有事歟」(出典看聞御記‐応永二八年(1421)一〇月一六日)

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