下山之神町(読み)しもやまのかみまち

日本歴史地名大系 「下山之神町」の解説

下山之神町
しもやまのかみまち

[現在地名]相川町下山之神町

町北部の台地上にある。北沢きたざわの谷を隔てた山側に位置し、往古寺社のみで一区画をなしていた。「相川町誌」の真言宗豊山派大乗だいじよう寺の由緒に「此地昔ハ一帯ノ松原ナリシ故、当寺ヲ松原寺ト唱ヘシト云フ。観音堂棟札ニモ松原大乗寺ト記セリ。寺前ナル数株ノ老松ハ当時ノ遺株ナルヘシ」と記す。大山祇おおやまづみ神社は慶長一〇年(一六〇五)建立。佐渡奉行所の鬼門鎮護として建立された愛宕社は同一二年の創立と諸書にみえるので、一七世紀初頭には町ができていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android