下川前村（読み）しもかわまえむら

日本歴史地名大系

下川前村
しもかわまえむら

• 福島県：耶麻郡
• 北塩原村
• 下川前村

[現在地名]北塩原村大塩（おおしお）

上川前村の南西、大谷（おおたに）川の下流域に位置し、小沼組（古くは大塩組）に属した。南西は漆（うるし）村、南東は大塩村。本村の北西山間に端村小森山（こもりやま）新田がある。また南方には端村遅谷（おそだに）新田があったが、文化年間（一八〇四―一八）にはすでに廃村となっていた（新編会津風土記）。文禄三年（一五九四）の蒲生領高目録に下川前とみえ、高一〇七石余。寛文五年（一六六五）の「大塩組風土記」では高一二五石余（うち新田七石余）、本村は家数一一（竈数一四）、男四六・女三七、馬一三（うち五調一）・牛一。小森山は家数三（竈数四）、男九・女一〇、馬三。遅谷は家数一（竈数二）、男七・女六、馬一。反別は田方二町六反余・畑方二三町余、免六ツ五厘一毛余で、小役として綿役銀一五匁四分余、山役金一分・同銀一匁六分余、役漆木一千三五九本六分などを負担していた。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」