下段の間(読み)ゲダンノマ

精選版 日本国語大辞典 「下段の間」の意味・読み・例文・類語

げだん【下段】 の 間(ま)

  1. 武家屋敷で、上段の間に続いて、それより一段低くなっている部屋。主君に対面する家来がそこに伺候した。鎌倉時代に起こり、後には書院造りにも行なわれた。床の高低がない場合も、次の間をさしていうことがある。げだん。
    1. [初出の実例]「宗対馬守書簡箱を台に載せ、下壇の間に入時、吉良上野介請取て、御前御刀懸の左に置」(出典:朝鮮往来(1636‐82)一(古事類苑・居処九))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android