上段の間(読み)ジョウダンノマ

デジタル大辞泉 「上段の間」の意味・読み・例文・類語

じょうだん‐の‐ま〔ジヤウダン‐〕【上段の間】

書院造りで、下段の間に続いて、かまちの高さだけ床を高くした座敷主君家臣と対面した所。上段

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精選版 日本国語大辞典 「上段の間」の意味・読み・例文・類語

じょうだん【上段】 の 間(ま)

  1. 武家屋敷で、下段の間に続いて、下段の間より床が一段高くなっている部屋。主君が家臣などに対面する場所とした。鎌倉時代に起こり、後には書院造りにも行なわれ賓客の座所とした部屋。上段。
    1. [初出の実例]「あの上段の間(マ)に餝(かざり)置くは、実頼此世にまします心」(出典浄瑠璃日高川入相花王(1759)一)
  2. 御座船の屋形に設けられた最上級の座敷。近世の川御座船ではほぼ船体中央に位置し、前の床几の間、後の次の間より一段高くつくられる。御召関船では船首寄りに配されるのが通例。上段。
    1. [初出の実例]「一、上段の間、屋形の高さ、土台より軒口迄八尺三寸五歩、横幅柱の内法にて七尺」(出典:川御座船仕法書(1757))

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