下細谷村(読み)しもほそやむら

日本歴史地名大系 「下細谷村」の解説

下細谷村
しもほそやむら

[現在地名]豊橋市東細谷ひがしほそや

はら村の南、遠州灘に面する。東は遠江国と接し白須賀しらすが宿(現静岡県)に近い。一里山一里塚があり、付近に古窯跡群が散在する。古くは上細谷とともに細谷郷とよばれ、建武三年(一三三六)の後醍醐天皇綸旨(白河結城文書)によると、結城宗広の所領となっている。延元元年(一三三六)の結城宗広譲状(同文書)によると、結城顕朝へ譲られ、さらに応安二年(一三六九)満朝へ、応永四年(一三九七)氏朝へと伝領された。


下細谷村
しもほそやむら

[現在地名]吉見町下細谷

久保田くぼた村の北にあり、北は中新井なかあらい村。東方一里余を隔てた六ヵ新田近くに当村の新田があった(風土記稿)。地内に貞治七年(一三六八)、応安三年(一三七〇)の板碑がある。小田原衆所領役帳では松山衆の狩野介の所領のうちに「百卅七貫文 吉見郡下星野」とみえ、この下星野は当地のことと思われる。また弘治元年(一五五五)検地が行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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