下荻(読み)シタオギ

デジタル大辞泉 「下荻」の意味・読み・例文・類語

した‐おぎ〔‐をぎ〕【下×荻】

オギ下葉。また、他の草木の陰に生えているオギ。
「―のなかばは霜に結ぼほれつつ」〈夕顔

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精選版 日本国語大辞典 「下荻」の意味・読み・例文・類語

した‐おぎ‥をぎ【下荻】

  1. 〘 名詞 〙 他の草などの下にかくれている荻。一説に、荻の下葉。
    1. [初出の実例]「した荻のなかばは霜にむすぼほれつつ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「きのふまでよそに忍びし下おぎの末葉の露に秋風ぞ吹く〈藤原雅経〉」(出典:新古今和歌集(1205)秋上・二九八)

下荻の補助注記

歌語として「下に招(お)ぐ」(心の中に人を待つ)意をかけることが多い。

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