下郷遺跡(読み)しもごういせき

日本歴史地名大系 「下郷遺跡」の解説

下郷遺跡
しもごういせき

[現在地名]玉村町八幡原など

からす川の左岸台地上にあり、標高七〇メートル。烏川の浸食を受け、遺構がかなり削り取られていることが調査で判明した。発掘調査は昭和四八年(一九七三)より五ヵ年にわたり、関越自動車道建設に伴い実施。古墳前期初頭と終末期にかけての方形周溝墓群・古墳群と、中世の館跡を検出。古墳前期初頭の古墳群は、烏川の北側三二〇メートルの範囲に、方形周溝墓二七基、前方後円墳一基、前方後方墳一基、円形周溝墓二基、方墳一基、円筒埴輪棺一基、小石槨二基、土壙一〇基などが、重ならずに計画的に構築されており、これらの遺構を囲む形で大溝が走っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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