玉村町(読み)たまむらまち

日本歴史地名大系 「玉村町」の解説

玉村町
たまむらまち

面積:二五・五〇平方キロ

佐波郡の南西部を占め、東は利根川を挟み伊勢崎市、南はからす川を間に埼玉県児玉こだま上里かみさと町、多野たのしん町・藤岡市などと対し、西は高崎市、北は前橋市。町は利根川により二分され、南部地区は利根・烏両川に三方を囲まれた旧玉村町、旧芝根しばね村、旧滝川たきかわ(昭和三一年合併改称群南村)の一部で、標高七七メートルから四〇メートルの緩やかな傾斜をもった平坦地。西北から南東滝川用水が流れ、全水田の灌漑を担う。中央を東西に国道三五四号、南北に県道前橋―藤岡線が貫通。北部地区は旧上陽じようよう村の一部で、標高七五メートルから六五メートルの平坦地で、端気はけ川・ふじ川が南東流し利根川に注ぐ。利根川沿いを県道高崎―伊勢崎線、前橋―藤岡線が通り、中央を南北に県道大胡おおご―玉村線が貫通。三県道は上福島かみふくじま地内で合流し、利根川に架かる福島橋で南部地区と結ばれる。両地区は天文年間(一五三二―五五)とされる利根川変流以前は地続きで、何本かの河川が南流して烏川に注いでいたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「玉村町」の意味・わかりやすい解説

玉村〔町〕
たまむら

群馬県南部,利根川とその支流烏川にはさまれた平地にある町。 1889年町制。 1955年芝根村,57年上陽村とそれぞれ合体。中心集落の下新田は,江戸時代に日光例幣使街道宿場町として発達。ここにある玉村八幡宮本殿は重要文化財。かつては米,コムギの代表的な二毛作田地域であったが,近年は高崎,伊勢崎,前橋など周辺都市への通勤者が増加して二毛作田も減少している。国道 354号線が通る。面積 25.78km2。人口 3万6054(2020)。

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