川井(読み)かわい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川井」の意味・わかりやすい解説

川井
かわい

岩手県東部,宮古市西部の旧村域。北上高地中央の早池峰山東麓に位置する。1889年村制施行。1995年小国村,門馬村合体。2010年宮古市に編入地名は,閉伊川,小国川の合流点で「川合い」に由来する。大部分が山林原野で,耕地は閉伊川に沿って開けて米作が,高冷地では野菜やタバコ栽培が行なわれている。肉用牛などの畜産も進められている。西部の早池峰山を中心とした一帯早池峰国定公園に指定され,山腹の「早池峰山のアカエゾマツ自生南限地」は国の天然記念物。さらに,花巻市遠野市にもまたがる「早池峰山および薬師岳の高山帯・森林植物群落」は国の特別天然記念物。北西部にはシラカバスズランで名高い区界高原(→区界峠)があり,閉伊川の渓流は風光に優れ,ヤマメ,アユ,ハヤの宝庫となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「川井」の意味・わかりやすい解説

川井
かわい

岩手県中東部、下閉伊郡(しもへいぐん)にあった旧村名(川井村(むら))。現在は宮古市の西部を占める地域。盛岡市東部に接する。1955年(昭和30)小国(おぐに)、門馬(かどま)の2村と合併。2010年(平成22)宮古市へ編入。北上高地の兜明神(かぶとみょうじん)岳に発して東流する閉伊川に沿って、JR山田線、国道106号が走る。短角牛の原種地として知られ、区界(くざかい)地区は高原野菜の産地で、夏ダイコンは産地指定を受けている。早池峰山(はやちねさん)北麓(ほくろく)の門馬は早池峰登山口の一つ。区界高原には盛岡市区界高原少年自然の家などがある。

[川本忠平]

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改訂新版 世界大百科事典 「川井」の意味・わかりやすい解説

川井 (かわい)

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