下野国誌(読み)しもつけこくし

日本歴史地名大系 「下野国誌」の解説

下野国誌
しもつけこくし

一二巻

別称 下野国志 河野守弘

成立 嘉永元年

写本 九州大学附属図書館

版本 国会図書館・静嘉堂文庫

解説 河野守弘は芳賀郡大道泉村出身の国学者。江戸浅草に出て学問をするが、下野には名勝旧跡が多いにもかかわらず、それらを記述した地誌のないことを嘆き、帰国して国内を巡歴して古跡を訪ね、寺社を調査するなどして二〇余年の歳月を費やして嘉永元年に完成させた。第一巻が「毛野」の名義、第二巻が名所・勝地、第三―四巻が神社の由来や足利学校、第五―八巻が仏閣僧坊、第九―一一巻が古城沿革や歴代城主の系譜、第一二巻が那須国造碑などの古碑を記す。挿画田崎草雲が描いている。版木の一部が真岡市横松家邸内の校倉造国誌堂に保存。

活字本 昭和四三年下野新聞社刊

景印本 昭和五九年関東史料研究会刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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