下野狩場(読み)しもののかりば

日本歴史地名大系 「下野狩場」の解説

下野狩場
しもののかりば

古代以来中世まで続けられたという日本最古の巻狩である阿蘇大宮司家の下野の狩が行われた場所で、「国誌」の狩尾かりお村の項に「往生嶽ノ麓当村ノ内ニアリ、宮地ヲ去ルコト五十余町坤ノ方也或説下野狩場ハ南郷布田手永下田村ノ内ニモ有之ト云」とあり、「南郷事蹟考」には「総テ下野ト云ハ阿蘇山ノ麓ノ惣名ナリ、御狩場古所ノ蹟ハ、狩尾・下野・赤水・下津村等ノ中ニアリ」と記している。下野の狩の由来は、阿蘇下田権大宮司家文書の延徳三年(一四九一)の記録によれば「此下野御狩、阿蘇悉湖にて候を神武天皇(阿蘇大明神カ)御干給時、天皇御約束の贄狩也、其外御祭礼は以後阿蘇田留地相定御祭奠も定候也、此御狩は就万事始の御祭礼也、左候御日ハ如何にと御定給候、二月初卯之日の御祭礼と有也、毎年二月初卯日御定給候」とあり、阿蘇大明神すなわち健磐龍命が始めたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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