下野遺跡(読み)しものいせき

日本歴史地名大系 「下野遺跡」の解説

下野遺跡
しものいせき

[現在地名]小国町増岡 下野

小国盆地北西部、西流するよこ川とあら川との合流点東四〇〇メートル、荒川東岸(横川北)の段丘西縁に立地する縄文時代中期後葉、大木9―10式期の集落遺跡。昭和五五年(一九八〇)、県営圃場整備事業に先立って調査が行われた。縄文時代中期後葉の竪穴住居跡一七棟(うち重複も含めて完掘したもの一四棟)、土壙七基・集石遺構一基・埋甕跡九基が検出され、竪穴住居跡は特徴ある複式炉をもつ例が完掘一四棟のうち七棟、石囲炉のもの二棟などであった。住居群から二〇メートルほど南東に離れた地点に同一時期にかかわる埋甕群が位置する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android