下阿知村(読み)しもあちむら

日本歴史地名大系 「下阿知村」の解説

下阿知村
しもあちむら

[現在地名]岡山市下阿知

上阿知村の西にあり、北は山越えおおしま(現邑久郡邑久町)、南は藤井ふじい村。牛窓うしまど往来が通る。貞治六年(一三六七)九月一日の安仁社免田坪付写(弘法寺文書)に「野串里」がみえ、正保郷帳に枝村として載る野々串ののぐしにあたるか。なお同坪付写によれば池田里・安仁里・乙倉里・山田里・大石里・蚊串里・栗栖里・椿井里などにも同社の免田があった。元和―寛永期(一六一五―四四)の邑久郡物成秤帳によれば、元和七年の物成高三一四石余。寛永備前国絵図では高四一六石余。「備陽記」によると田畑三五町五反余、家数七五・人数四七一、池一三、枝村として野々串・坪合つぼあいをあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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