不動堂要害跡(読み)ふどうどうようがいあと

日本歴史地名大系 「不動堂要害跡」の解説

不動堂要害跡
ふどうどうようがいあと

[現在地名]小牛田町 西館

鳴瀬なるせ川を南眼下に見下ろす高さ一〇メートル余りの小丘に築かれ、その東・西・北は自然堤防上に成立した集落と水田地帯が占める。不動堂城・西館にしだて鶴頭かくとう城ともよばれる。城名は、大崎氏の天文内訌に関連して現れる。伊達稙宗江刺重見に宛てた天文五年(一五三六)六月二五日付書状(伊達家文書)によれば、不動堂落城以後大森おおもり中島なかじま(現桃生郡河北町)に立籠っている敵を討伐するよう江刺氏を促している。次いで伊達氏天文の乱に際し、伊達晴宗は同一三年七月二九日大崎義直が当地を攻めたことを平大和などに知らせている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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