不動精子(読み)ふどうせいし(その他表記)spermatium

日本大百科全書(ニッポニカ) 「不動精子」の意味・わかりやすい解説

不動精子
ふどうせいし
spermatium

紅藻植物子嚢(しのう)菌類と原生担子菌類にみられる雄性配偶子のことで、鞭毛(べんもう)や繊毛などの運動器官をもたない。紅藻植物の場合、水中に放出された精子は水中を漂って雌性生殖器官から突出した受精毛に到達する。子嚢菌類では、造嚢器から複数細胞からなる受精毛が伸びて精子に達する。原生担子菌類では、昆虫などによって運ばれる。

吉崎 誠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む