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不変鋼 ふへんこうinvar

翻訳|invar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不変鋼
ふへんこう
invar

英語読みでインバー,フランス語読みでアンバーともいう。鉄 63.5%,ニッケル 36.5%を基調とする合金。通常の金属の熱膨張率タングステンモリブデンオスミウムなどの 4.5× 10-6 /℃を最小とするが,本合金のそれは 0.89× 10-6 /℃と異常に小さく,発見者の M.C.E.ギヨームがフランス語の invarible (不変の意) の前半をとって命名した。その後日本の増本量らにより,鉄 63%,コバルト5%,ニッケル 32%,膨張率1× 10-7 /℃の超不変鋼がつくられた。これらは測長テープ,時計その他計器,バイメタルなどに用途が広い。ギヨームはさらに研究を進め,ニッケル 36%,クロム 12%,マンガン1~2%,タングステン1~3%,炭素 0.8%,残り鉄の合金が,膨張率はさほど小さくはないが,弾性の温度係数がほとんど0,すなわち温度が変化しても弾性が変らないことを見出した。これは弾性不変の意味で「エリンバー」と名づけられ,これも以後多くの改良品種が出ている。単に不変鋼といえばアンバーのことである。

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