不完全気体(読み)フカンゼンキタイ

デジタル大辞泉 「不完全気体」の意味・読み・例文・類語

ふかんぜん‐きたい〔フクワンゼン‐〕【不完全気体】

実在気体のように分子間に相互作用がある気体ボイルシャルルの法則に完全に従う理想気体に対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不完全気体」の意味・読み・例文・類語

ふかんぜん‐きたい フクヮンゼン‥【不完全気体】

〘名〙 理想気体でない気体。実在する気体はすべて理想気体ではないから不完全気体であるが、理想気体に近い酸素、一酸化炭素メタンなどではなく、塩素二酸化炭素水蒸気アンモニアなど理想気体に遠いものをさすことが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の不完全気体の言及

【状態方程式】より

… 気体は,液体や固体と違って分子間の相互作用の影響が小さく,このため気体の状態方程式は統計力学における一つの重要な課題として理論的な研究がなされてきた。実在の気体は,理想気体ではなく,分子間に力が働いているのでこれを不完全気体ということもある。不完全気体の統計力学は,現在,確立された理論体系であるが,これによるとnmolの不完全気体の状態方程式は,と表される。…

※「不完全気体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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