不忘山(読み)わすれずのやま

精選版 日本国語大辞典 「不忘山」の意味・読み・例文・類語

わすれず‐の‐やま【不忘山】

  1. 「ざおうざん(蔵王山)」一帯古称
    1. [初出の実例]「山は〈略〉このくれ山、いりたちの山、わすれずの山」(出典:枕草子(10C終)一三)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「不忘山」の意味・わかりやすい解説

不忘山
ふぼうさん

宮城県南部、白石市(しろいし)と刈田(かった)郡七ヶ宿町(しちかしゅくまち)との境界にある円錐(えんすい)状火山。標高1705メートル。屏風(びょうぶ)岳(1825メートル)を中心とする南蔵王連峰(みなみざおうれんぽう)の南東端に位置する。蔵王国定公園域で、南東麓(ろく)にはスキー場、南麓には周囲約2キロメートルの長老湖(ちょうろうこ)があり、付近は第二次世界大戦後の開拓地で現在は酪農が行われる。

[後藤雄二]


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世界大百科事典(旧版)内の不忘山の言及

【蔵王山】より

… 一方,南蔵王の中心をなすのは屛風(びようぶ)岳(1817m)で,その東斜面は断崖をなしている。東方には後烏帽子岳,前烏帽子岳,入道山,馬の神岳など,北西には杉ヶ峰があり,火山群の最南端には頂上部が爆裂火口によって三方からえぐられて複雑な山容を呈する不忘(ふぼう)山がある。南蔵王は新しい火山活動がみられず,北蔵王とは対照的に山頂まで森林におおわれている。…

※「不忘山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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