不退寺裏山古墳(読み)ふたいじうらやまこふん

日本歴史地名大系 「不退寺裏山古墳」の解説

不退寺裏山古墳
ふたいじうらやまこふん

[現在地名]奈良市法蓮町

不退寺背後の丘陵の最高部、那羅なら山丘陵の西端部にある南向きの前方後円墳。封土はかなり流失し、ことに後円部は削平されて低くなっているが、全長約八〇メートル、前方部の幅二七メートル、後円部の径四五メートルで、前方部が狭小である。

円筒埴輪は土留の役割をするように連結した状態で、墳丘を取巻くものと、前方部の墳頂に長方形に並んでいたと推定されるものがあり、家形や盾形の形象埴輪出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android