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円筒棺 えんとうかん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

円筒棺
えんとうかん

古墳時代の埋葬用具の一つ。円筒形の埴輪状の棺,あるいは円筒埴輪をそのまま用いた埴輪円筒棺とがある。多くは副葬品などを伴わない。古墳時代中期に多い。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

えんとうかん【円筒棺】

古墳時代中期を中心に多用された棺の一種。円筒埴輪や朝顔形円筒埴輪を転用したものと,最初から棺として作られた円筒状土製品とがあり,前者を埴輪円筒棺,後者を埴輪棺あるいは特殊円筒棺と呼んで区別する。普通は素掘りの土壙内に水平に埋め,伸展葬に用いたと思われるが,古墳時代後期には改葬を推測させる小型のものもある。埴輪棺の中には小古墳の中心埋葬施設として用いられているものもあるが,たいていは墳丘内でも中心部からずれた場所や墳丘裾部,あるいは周濠外堤などにあって,従属的な地位を示す追葬用として使われている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

円筒棺
えんとうかん

円筒埴輪(はにわ)に似た土製素焼の円筒形特製棺。水平に埋置する。円筒埴輪や一部の形象埴輪などを棺に転用したものを「埴輪棺」とよんで両者を区別する。5世紀代を中心に散見される。円筒棺は古墳の中心埋葬施設、ないしはそれに次ぐ埋葬施設になることがあり、また丘陵部に群在する例も知られている。埴輪棺は中心埋葬施設になることはほとんどなく、墳丘の中腹や、裾(すそ)、周濠(しゅうごう)底、周堤などで確認される。副葬品は円筒棺にいくらかみられるが、埴輪棺では皆無に近い。[橋本博文]

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