与那原村(読み)ゆなばるむら

日本歴史地名大系 「与那原村」の解説

与那原村
ゆなばるむら

[現在地名]与那原町与那原よなばる

大里うーざとう間切の北端に位置し、北は西原にしばる間切我謝がーじや(現西原町)、南は上与那原ういーゆなばる村・板良敷いちやなじち村、西は南風原ふえーばる間切宮城なーぐしく(現南風原町)、東は海に面する。「おもろさうし」巻一一の九三に「一 こいしのかくに いけいけし(コイシノ〔神女〕が国を賑わせ)/しまつれ くにつれ み物(島々国々を支配して みごと)/又 まちらすかくに いけいけし(マチラス〔神女〕が国を賑わせ)/又 よなはるのくに いけいけし(与那原の国を賑わせ)/又 とゝろきのくに いけいけし(轟きの国を賑わせ)/又 五たけのくに いけいけし(五嶽の国を賑わせ)/又 七たけのくに いけいけし(七嶽の国を賑わせ)/又 めつらしや ゐくに いけいけし(素晴らしいよい国を賑わせ)/又 さうさしや ゐくに いけいけし(嬉しいよい国を賑わせ)」とある。コイシノとマチラスという久米島の神女が与那原を霊的に祝福したもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android