世を知る(読み)ヨヲシル

デジタル大辞泉 「世を知る」の意味・読み・例文・類語

・る

世情に通じる。また、男女の情を理解する。
「命あらばいかさまにせむ―・らぬ虫だに秋は鳴きにこそ鳴け」〈千載・秋中〉
国を治める。世の中を統治する。
「―・り給はむにもいとめでたき御心もちゐを」〈栄花・月の宴〉

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精選版 日本国語大辞典 「世を知る」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 知(し)

  1. 世の中のことを知る。世情に通じる。また、男女の情がわかる。世心づく。
    1. [初出の実例]「ひたぶるに若びたるものから、よをまだしらぬにもあらず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  2. 世を治める。国政を執る。
    1. [初出の実例]「世をしらせ給こと廿年にもならせ給ぬ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)二)

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