世用(読み)せよう

精選版 日本国語大辞典 「世用」の意味・読み・例文・類語

せ‐よう【世用】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世間に対しての才能。世を渡るための知恵世才。〔北斉書‐封隆之伝〕
  3. 世間の用。世間で用いるもの。世の中で役立つもの。
    1. [初出の実例]「だおひ 一名やせかくし と云物今世用之馬の尻に懸る物也」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)一三)
  4. 風習慣習。〔慶応再版英和対訳辞書(1867)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「世用」の読み・字形・画数・意味

【世用】せよう

世間の用に役立つ。唐・韓〔柳子厚(宗元)墓誌銘〕子厚、時少年たりしとき、人の爲にするににして、自ら貴重(こせき)(顧惜)せず。~故に卒(には)かに窮裔(きゆうえい)(地の果て)に死して、材は世用と爲らず、は時に行はれず。

字通「世」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android