世界平和アピール七人委員会

共同通信ニュース用語解説 の解説

世界平和アピール七人委員会

1955年、ノーベル賞受賞者の故湯川秀樹氏らが、人道主義と平和主義に立つ有志の集まりとして結成。国際間の紛争は絶対に武力で解決しないことを原則に、日本国憲法の擁護、核兵器廃絶、原発廃止などについて内外へのアピールを発表してきた。現在は大石芳野、小沼通二両氏のほか、武者小路公秀(元国連大副学長)、池内了(宇宙物理学者)、高村薫(作家)、池辺晋一郎(作曲家)、島薗進(宗教学者)の各氏が委員を務めている。

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世界大百科事典(旧版)内の世界平和アピール七人委員会の言及

【下中弥三郎】より

…農民運動にも深い理解を示したが,その思想はアナーキズムや農本主義に支えられており,30年代には国家社会主義の立場に立って戦争に協力した。そのために第2次大戦後は占領軍によって公職から追放されたが,解除後は平和運動や世界連邦運動を積極的に推進し,55年には湯川秀樹らと世界平和アピール七人委員会を結成した。57年日本書籍出版協会初代会長に就任,また出版文化の国際交流に果たした役割も大きい。…

※「世界平和アピール七人委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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