世界各国の野球とソフトボールの競技団体を統轄する国際組織。略称WBSC。本部はスイスのローザンヌ。国際野球連盟(IBAF:International Baseball Federation)と国際ソフトボール連盟(ISF:International Softball Federation)の統合を前提に、2013年4月に発足した。初代会長はIBAF会長のリカルド・フラッカリRiccardo Fraccari(1949― )とISF会長のドン・ポーターDon Porterが共同で就任した。これまで別々の競技であった男子野球と女子ソフトボールを1競技2種目の構成に変更し、野球・ソフトボール競技として新たにオリンピック競技への復帰を目ざして設立された。WBSCは2013年9月に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)において、IOCに加盟する国際競技団体(IF)として承認された。141か国・地域の208の組織が加盟している。なお、IBAFとISFは移行期間を設け、当面はWBSCとともに併存する予定である。
WBSC主催として開く初の国際大会である世界野球WBSCプレミア12が、2015年(平成27)に台湾と日本で開かれた。プレミア12は、WBSCの主催大会や認定試合の成績に基づいて算出された総合ランキングの上位12か国に出場権が与えられる。出場国は、U(アンダー)12、U15、U18、U21およびトップチームの各世代で好成績が求められるため、野球の国力が問われる国際大会といわれる。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と重ならないよう、その中間年に4年に一度開かれる。WBSCでは独自の世界野球ランキングを公表しており、2014年の集計では日本が1位になった。
なお、オリンピック競技としては、野球は1992年のバルセロナ大会で、ソフトボールは1996年のアトランタ大会で正式に採用された。しかし、いずれも2008年の北京大会以降、オリンピック実施競技から外されていた。2016年8月、野球、ソフトボールとも2020年開催予定であった東京大会における追加種目に決定した。
[編集部 2016年8月19日]
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