世継(読み)ヨツギ

デジタル大辞泉 「世継」の意味・読み・例文・類語

よ‐つぎ【世継(ぎ)/世嗣】

跡目を相続すること。また、その人。あととり。「主家のお―」
歴代天皇の事跡を次々に語り継ぐこと。また、それを仮名文で記した歴史書。「栄花物語」「大鏡」など。
[類語]跡取り跡継ぎ嗣子家督跡目後継者相続人総領

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の世継の言及

【大鏡】より

…写本には3巻本,6巻本,8巻本があるが,これは本文のちがいではなく,記事の少ない東松本,千葉本などと,増補されたらしい流布本の差のほうが重要だろう。 序文のなかで,この作品の内容は,雲林院(うりんいん)の菩提講で講師の登壇を待つ間に,そこで出会った老翁,190歳ばかりの大宅世継(おおやけのよつぎ)と180歳ばかりの夏山繁樹(なつやまのしげき)が,自分たちの歴代摂関・一の人についての見聞を語り,30歳ほどの青侍が口をはさんで質問し,会衆が耳をそばだてて聞いたもの,という趣向に仕組まれており,それが以後の鏡物共通の構造となった。《今鏡》《水鏡》《増鏡》など,みなそうなっている。…

※「世継」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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