跡目(読み)アトメ

デジタル大辞泉 「跡目」の意味・読み・例文・類語

あと‐め【跡目】

家長としての身分家督。「跡目を継ぐ」
家督を継ぐこと。また、その人。跡取り。跡継ぎ。「跡目を立てる」
先代地位を継ぐこと。また、その地位。その地位を継ぐ人。後継者。「派閥跡目を争う」
[類語]跡式家督跡取り跡継ぎ嗣子後継者相続人世継ぎ総領

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「跡目」の意味・わかりやすい解説

跡目 (あとめ)

中世においては,遺産のことを跡職(跡式)(あとしき)と称したが,近世には跡目という語も用いられた。相続対象となる遺産だけでなく,その相続者をも跡目と呼ぶこともある(たとえば,〈跡目が絶える〉〈跡目を立てる〉など)。江戸幕府の武家相続法では,死亡による相続を跡目(万石以上の場合は遺領という)相続,隠居による相続を家督相続と呼んで区別している。
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