よ‐な・れる【世馴・世慣】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]よな・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 実社会におけるさまざまな経験を積んで、世の中の現実とそれへの対処のしかたを心得る。世故(せこ)に長(た)ける。社交的になる。
- [初出の実例]「心知らぬ人に心得ず思はする事、世なれず、よからぬ人の、必ずある事なり」(出典:徒然草(1331頃)七八)
- ② 男女の交わりに馴れる。異性を知る。情事に通じる。色恋沙汰に精通する。
- [初出の実例]「打ちとくる心ばへなど、あやしくやうかはりて、よなれたる人ともおぼえねば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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