世故(読み)セコ

デジタル大辞泉 「世故」の意味・読み・例文・類語

せ‐こ【世故】

世間俗事習慣。世間の事情せいこ。「世故に暗い」
[類語]俗事世塵世事俗塵俗用

せい‐こ【世故】

せこ(世故)」に同じ。
「―に慣れて居る許りで」〈鉄腸・花間鶯〉

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精選版 日本国語大辞典 「世故」の意味・読み・例文・類語

せ‐こ【世故】

  1. 〘 名詞 〙 世の中の風俗、習慣など種々の雑事。世間の俗事やならわし。せいこ。
    1. [初出の実例]「乃屏居山林。謝絶世故。坐禅面壁」(出典童子問(1707)下)
    2. 「然(せう)いふ御自分さまが、やっぱり世故(セコ)にはお暗い方だて」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
    3. [その他の文献]〔列子‐楊朱〕

せい‐こ【世故】

  1. 〘 名詞 〙 世間のものごと。(通常社会慣例。世事。せこ
    1. [初出の実例]「むかしの飛車におなじからず角も世故(セイコ)に長ずるにいたれば直なる道をも行くことあるべし」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)

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普及版 字通 「世故」の読み・字形・画数・意味

【世故】せこ

世の俗事。魏・康〔山巨源(濤)に与へて交はりを絶つ書〕心、煩(はん)に堪へざるに、而も官事鞅掌(あうしやう)し、務其の心に纏(まと)はり、世故其の慮にし。七の堪へざるのことなり。

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