両尾村(読み)もろおむら

日本歴史地名大系 「両尾村」の解説

両尾村
もろおむら

[現在地名]両津市両尾

東は羽二生はにう村、西は弁才べんざい川を挟み椎泊しいどまり村、南は月布施つきぶせ野浦のうら両村と境し、北は両津湾に面する。集落才の神組さいのかみぐみ中組なかぐみ高野組こうやぐみ平床組ひらとこぐみからなる。標高一〇六・五メートルの糠塚ぬかづか(宇賀神山)が一際高く聳え、山中から平床川・おお(両尾川)小浜こばま川が流れて海に注ぐ。応永一二年(一四〇五)八月一九日の久知本間氏給分帳写(椎泊本間文書)に「両尾之地蔵堂正月十四日おこない 弐百文」とみえる。永享三年(一四三一)二月七日の本間源貞(直泰カ)証状(同文書)に「両尾・椎泊山境之事 一、かや尾なかいし、一、両尾つつみ、一、下之古池水おち、一、ほりきり、一、馬かせ見とおし、一、こ者満の川境にて候」とみえる。

慶長五年(一六〇〇)の久知之内両尾御検地帳(白井五郎右衛門家蔵)には名請百姓三七人、苅高九千三三七束九把刈、小物成に牛役・茶米がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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